きっかけは札幌駅の
東西両コンコースの駅時計「eki clock」
2003年、札幌駅南口外壁の「星の大時計」をデザインした五十嵐威暢氏は、札幌駅の東西両コンコースにも駅時計をデザインしています。駅を利用する多くの人に愛された駅時計のデザインをベースにこのクロックがデザインされました。
視認性と美しさを両立した
文字板のレイアウト
この時計の文字盤は下から見やすいように、半分から下の数字が全て上向きにレイアウトされています。公共時計としての視認性がデザインにさりげなく盛り込まれている点も魅力です。カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、グレーの3色展開になります。
駅時計をパーソナルサイズに
究極のベーシックデザインを追及
駅時計にふさわしくオリジナル数字による読み易く美しい文字盤のデザインに仕上がっており、時計枠はアルミ砂型鋳物 / 切削加工で作製し文字盤とガラスの距離を最小限におさえ、壁掛け時計として、究極のベーシックデザインを追及しています。
コンパクトなサイズでも
見やすさを追求した卓上型
卓上サイズに合わせて針の太さやフォントの太さを調整し、小さくなっても壁掛けサイズと同様に見やすい時計に仕上げました。玄関やベッドサイド、ダイニングなどインテリアのあらゆるシーンで活躍が期待できます。
オブジェのような球体の置き時計
earth clock / earth clock less
1987年に五十嵐威暢氏がOUNのためにデザインしたBall clockの復刻バージョン。文字盤は2種類で、ボディは黒・白の2色。表面に波型の凹凸をつけたものと、滑らかな球体で仕上げた2タイプの展開です。
地球のイメージをもとに
デザインされたボディと文字板
時計をデザインすることになった当時、彼は、球体の時計がつくられていないことに気付きました。球体は地球のイメージとつながり、地球の70%をしめる海面を時計ボディで、我々の暮らす大地となる残る30%を透明なドームで覆った文字盤部分で表現しました。大地の上では、秒針が秒針を追いかけ流れるように滑らかに動き続け、眺めていると、時が経つのを忘れてしまうかもしれません。
【 Craftmanship 】
- 研ぎ澄まされた手の技 -
Earth clock の本体は、富山県高岡の砂型鋳物の技術を用いて製作されています。表面形状は補修を加えることができないため、鋳物自体の完成度の高さが求められます。また、極めて限られた形状の切削は、精緻な準備の上、旋盤で加工します。熟練職人の経験と技により、この美しい形状を実現しているのです。