Edge Clock

アルミの豊かな質感と
シンプルで力強いデザインが特徴のクロック

富山県高岡市の砂型鋳物の技術を用いて製作されたEdge Clock。アルミの豊かな素材感と丁寧に磨き上げられたインデックスが美しく、シャープな印象が魅力のEdge Clockは、力強いインパクトとともに時代にとらわれる事のない存在感を放ちます。
2001年の発売以降長く人気を誇り、JIDAデザインミュージアムセレクションに選定されるなど高い評価を受けています。

JIDAデザインミュージアムセレクション Vol.17 選定商品(日本)

空間にシャープな印象を与える
アルミニウムクロック

Edge Clockは砂型鋳造アルミのプロダクトとして、素材の魅力を最大限に引き出すことをコンセプトにした時計です。
鋳肌にサンドブラストされた表情は、例えばコンクリート打放しなどのような強い素材感をもった壁面に掛けても見劣りのしないプロダクトに仕上がりました。

誤差やごまかしが許されない
鋳物造形の高い技術

鋳物には抜け勾配が不可欠ですが、この垂直に立ち上がった指標を含むデザインは抜け勾配があると成立しないと思われ、またフラットで、大きな表面は湯流れによる地肌荒れが懸念されました。
基本となる原型の作成は、試行錯誤の連続となりました。最終的に表面精度の高い樹脂の塊をくりぬく方法で、シャープなエッジをできるかぎり生かした原型を作成することができました。

エッジの端面を磨き
鋳肌とのコントラストを与える

仕上げ加工を工夫することで、一体成型のボディに二つの異なる質感が生まれました。マットなサンドブラスト仕上げを施した後、エッジに磨きを加えることで奥行きのある表情に仕上がっています。

富山県高岡市の地場産業として
発達した砂型鋳造の技術をインテリアに

商品名「Edge Clock」の「Edge」には、「鋭さ」のほかに「熱意」という意味もあります。デザイナーと職人のもの作りに対する熱意と情熱によって完成したEdge Clockは、長く愛着を持てるインテリアの一員となること間違いなしです。

Line up

開発にまつわるストーリーをご覧ください。

Story Vol.2

時計としての王道
時計らしい時計

ストーリーを読む

安積 伸 Shin Azumi

プロダクトデザイナー。
1965年神戸生まれ。1989年京都市立芸術大学卒業。1994年英国王立美術大学修士課程修了。1995年より10年間 デザインユニット「AZUMI」として活動。2005年に個人デザイン事務所「a studio」を設立し、プロダクト・家具のデザインを中心に国際的な企業と協働している。受賞歴、美術館収蔵多数。法政大学教授。神戸芸術工科大学客員教授。

安積 朋子 Tomoko Azumi

1966年広島生まれ。1989年、京都市立芸術大学デザイン科環境デザイン科卒業。東京で設計事務所勤務ののち1992年に渡英しロイヤル・カレッジ・オブ・アートの家具科で学ぶ。95年に卒業後、ロンドンにてデザインユニット『AZUMI』として活動し、2005年に『t.n.a. Design Studio』を設立する。家具を中心に、照明やジュエリーなどのデザイン、店舗のインテリアデザインや展示会の空間構成も手がける。2007年から2012年までグッドデザイン賞の審査委員。