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NY21-08 BW / ブラウン
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NY21-08 BW / ブラウン
パブリックスペースでの使用を想定した木製の時計
パブリックスペースで使いやすい330mmを基本サイズとして、フォントには昔の国鉄で見やすさを重視して使用されていた「すみ丸角ゴシック体」を、針には時計の歴史上古くから繰り返し使われてきた「スペード針」を踏襲し、時間と分の区別が一目で認識できるように丁寧に文字盤をデザインしています。時計枠体は多様化するインテリア空間との調和を考え、形状で異なる2樹種を選択しています。丸型はブナ材を用いて極限まで細くして時計盤面を大きく見せる工夫を。そして角型はアルダー材の心地よい見えがかりを検証して、それぞれの形によって木目の表情を最大限に活かす意匠となっています。国内の時計枠を専門に製造する木工場の高い加工技術により、大ぶりながらも軽やかさを意図した繊細で優しい形状を実現しました。
「時計として昔から幾度となく使われてきた材料と形」を用いながらシンプルで飽きのこないスタイルを実現するとともに、建築家としての空間設計の実務経験を加え、現代のインテリア空間に適合する時計のサイズ感と表情を作り上げています。
パブリックスペースで使いやすい330mmを基本サイズとして、フォントには昔の国鉄で見やすさを重視して使用されていた「すみ丸角ゴシック体」を、針には時計の歴史上古くから繰り返し使われてきた「スペード針」を踏襲し、時間と分の区別が一目で認識できるように丁寧に文字盤をデザインしています。時計枠体は多様化するインテリア空間との調和を考え、形状で異なる2樹種を選択しています。丸型はブナ材を用いて極限まで細くして時計盤面を大きく見せる工夫を。そして角型はアルダー材の心地よい見えがかりを検証して、それぞれの形によって木目の表情を最大限に活かす意匠となっています。国内の時計枠を専門に製造する木工場の高い加工技術により、大ぶりながらも軽やかさを意図した繊細で優しい形状を実現しました。
「時計として昔から幾度となく使われてきた材料と形」を用いながらシンプルで飽きのこないスタイルを実現するとともに、建築家としての空間設計の実務経験を加え、現代のインテリア空間に適合する時計のサイズ感と表情を作り上げています。
奈良 雄一 / YUICHI NARA
1977年東京生まれ。1999年横浜国立大学建設学科卒業。2000年渡伊。ヴェネツィアでガラス工房、建築事務所勤務を経てデザイン活動を始める。2006年ヴェネツィア建築大学卒業。旅行で訪れた能登の自然と生活の豊かさに触れて帰国を決意。能登島に移住する。2007年能登デザイン室を設立。ローカルな素材や技術を学んで活かし、日々の暮らしを豊かにするデザインを心がけている。デザイン活動の傍ら不耕起地の田圃を借りて米づくりも行なっている。