DEAR VERA II
SU25-03
DEAR VERA II
SU25-03
design: 内田 繁
内田繁がディレクションとインテリアデザインを担当し、20世紀を代表する建築家の一人であるアルド・ロッシが建築を手掛けた「ホテル イル・パラッツォ」はデザイナーズホテルの先駆けとして1989年福岡に誕生した。「DEAR VERA」は内田がこのホテルのためのホールクロック「DEAR MORRIS」と同時期に同じようなフォルムを持つ卓上時計としてデザインされた。
Veraはロッシのお嬢さんの名前でロッシに対する内田の敬意が込められている。
当初は内田のプライベートブランドであるChairsで販売され、その後イタリアを代表するデザインブランドALESSIから製品化された。今回新たに製作された「DEAR VERA」はALESSI版の文字盤をベースにChairsブランドからの復刻となる。
一見シンプルに見えるDEAR VERAは、アルミ製の本体にウォッチムーブメントを組み込んだ、特殊な構造により実現したデザインです。
復刻にあたり、細部にわたりオリジナルを丁寧に再現。文字盤のデザインにはALESSI版を採用し、細いライン指標がモダンな印象です。製造技術の進歩により、当時よりもさらに高い精度で内田氏が目指したデザインを形にしています。当時の図面がほとんど残存していない状況の中、オリジナル品から図面を起こし、時代背景や当時の製造技術など鑑みながら復刻にあたりました。
商品サイズ・仕様
DEAR VERA II ディア・ヴェラ II
品番:SU25-03
サイズ:w45×h135×d45mm
重量:350g
素材:アルミニウム、ガラス
付属:スティック(時計取り外し用)
※本体から時計部を取り外す際は、付属のスティックをご使用ください。
※時計部の背面カバーの透明シールは、取り外しの際の傷防止を目的としたものです。剥がさずにご使用ください。
※アルミニウムは低温になると若干収縮するため、時計部の付け外しが難しい場合があります。その際は常温にしばらく置いてから行ってください。


【ホテル イル・パラッツオ(1989年福岡)】
内田繁がディレクションとインテリアデザインを、20世紀後半を代表する巨匠アルド・ロッシが建築を手掛けたほか、田中一光や倉俣史朗、エットレ・ソットサス、ガエタノ・ペッシェら、当代を代表するデザイナーが競演した、デザイナーズホテルの先駆けともいえる存在でした。
ホテル イル・パラッツオ開業の翌年、1990年にロッシが建築界のノーベル賞「プリツカー賞」を受賞。1991年には同ホテルがアメリカ国外の建築物として史上初の「アメリカ建築協会(AIA)名誉賞」を受賞するなど、ホテル イル・パラッツオは世界的にも注目を集めるプロジェクトとなりました。

内田 繁 / SHIGERU UCHIDA
インテリアデザイナー/日本を代表するデザイナーとして商・住空間のデザインにとどまらず、家具、工業デザインから地域開発に至る幅広い活動を国内外で展開する。 代表作に山本耀司のブティック、神戸ファッション美術館、茶室「受庵 想庵 行庵」、クレストタワー一連の内部空間、ホテル イル・パラッツォ、門司港ホテル、京都ホテル・ロビー、オリエンタルホテル広島、ザ・ゲートホテル雷門、札幌グランドホテルなどホテルの総合的デザインに取り組む。メトロポリタン美術館、デンバー美術館、コンラン財団、M+美術館等に永久コレクション多数。